店舗・事業所向け

美容室の電気代──動力がない店は、見るところが1つに絞られます

公開 2026年9月2日 / 最終更新 2026年9月2日

美容室は動力契約がなく電灯だけという店が多く、その場合は契約容量(kVA)と調整費だけを見れば足ります。日中中心の営業は市場連動型と相性が良い業種でもあります。

美容室の電気代は、他の店舗業種にくらべて見るところが少ない業種です。理由は、動力(低圧電力)の契約がない店が多いからです。

動力があるかどうかで、話が変わります

電気料金の明細を見てください。「低圧電力 ○kW」の記載がなければ、契約は電灯だけです。

動力あり動力なし(多くの美容室)
主な機器業務用エアコン、大型機器ドライヤー、シャンプー台の給湯、照明、エアコン
見るところ動力の契約電力+電灯の契約容量+調整費電灯の契約容量+調整費

動力がない場合、確認すべきは実質2つだけです。

1. 契約容量(kVA)が実態に合っているか

従量電灯Cの基本料金は、契約容量1kVAあたり約312円です。6kVAなら月約1,870円、10kVAなら月約3,118円。使っても使わなくてもかかります。

美容室で容量が過大になりやすいのは、次のような場合です。

  • 居抜きで入った — 前のテナントの業態が違うのに、容量をそのまま引き継いでいる
  • セット面を減らした — 席数を減らしたのに契約は当時のまま
  • 機器を入れ替えた — 省エネ型のドライヤーやエアコンに替えている

ただし下げる前に必ずピークを確認してください。美容室は、夕方に複数のドライヤーとエアコンが同時に動く瞬間があります。ここを見ずに下げるとブレーカーが落ちます。目安は、ピーク時の実測の1.2〜1.3倍(当サイトの目安)を残すことです。

2. 調整費のタイプ

電気代のうち毎月変わる部分が「調整費」です。ここは単価表に載りません。

美容室にとって重要なのは、日中中心の営業が市場連動型と相性が良いという点です。

卸電力価格は、昼(太陽光の発電量が多い時間)に下がり、夕方から夜(17〜21時)に最も高くなります。10時開店・19時閉店といった営業なら、安い時間帯に営業時間の大半が収まります。

ただし、これは「市場連動型を選ぶべき」という意味ではありません。市場連動型は高騰した月に上限なく上がります。2021年1月の寒波のときには、卸電力価格の月平均が通常の約11倍になり、市場連動型の契約者から高額な請求の相談が相次ぎました(電力・ガス取引監視等委員会)。

判断は、平均で得かどうかではなく、最悪の月を払えるかどうかです。個人経営の店で、ある月だけ請求が3倍になったら回らない——そう思うなら、上限のあるプランを選ぶ理由は十分にあります。

個人名義でも対象です

「法人向けプラン」という名前がついていても、法人格は要件ではありません。従量電灯Cや低圧電力は「事業用」の契約区分であって、個人事業主の店舗もそのまま対象です。

見直しの効果は小さくても、手間も小さい

美容室は使用量そのものが大きくないので、切り替えで動く金額は月数千円という規模になることもあります。ただし手間も小さいです。工事は原則なく、いまの会社への解約連絡も不要で、送配電網は変わらないので停電もしません。

月に数千円の差でも、続く限り毎月です。年間では、その12倍になります。

よくあるご質問

Q. 個人事業主でも法人向けプランは契約できますか。

A. できます。従量電灯Cや低圧電力は「事業用」の契約であって、法人格の有無は問いません。個人名義の店舗でも対象です。

Q. 契約アンペアを下げるとドライヤーが同時に使えなくなりますか。

A. その可能性があります。ピーク時に同時稼働する機器の合計を確認してから下げてください。確認せずに下げるとブレーカーが落ちます。

店舗・事業所の電気代を、実際の請求額で比べます

基本料金と電力量料金の単価表だけでは、支払う総額は比べられません。対象月の調整費と、容量拠出金など単価表に載らない費目まで足して比べます。 電気料金の明細を1枚お送りいただければ、調整費を含めた実際の請求額で比較し、相性の良い3〜5社の見積もりを1枚にまとめてお返しします。
お客様の作業は写真を1枚送るだけ。見積もりの取得も切替手続きもこちらで行います。

明細を送って無料で診断する自分で比べる(全国の店舗・事務所向け)費用はかかりません/途中でやめても費用はかかりません/工事も停電もありません

出典

料金・調整費は各社が変更します。上記の確認日以降に改定されている場合があります。 申込前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。