店舗・事業所向け

事務所・オフィスの電気代──空調が最大、という前提で考える

公開 2026年9月2日 / 最終更新 2026年9月2日

オフィスの電気は空調が大半を占め、平日日中に集中します。これは卸電力価格が最も安い時間帯と重なるため、時間帯で価格が変わるプランと相性の良い業種です。

オフィスの電気は、空調が最大の項目です。照明はLED化で減らせ、PCの消費電力も下がりましたが、空調は外気温に左右されます。

だから、オフィスの電気代は夏と冬に跳ね、春と秋に落ちるという形になります。

まず確認するのは、請求書が誰から来ているか

ここが最初の分岐です。

電力会社から直接請求が来ている場合 — 電力会社を選べます。この記事の話がそのまま当てはまります。

管理会社・ビルオーナーから請求が来ている場合 — ビル全体で一括受電している可能性が高く、入居者の判断では変えられません。この場合にできるのは次の2つです。

  • オーナー・管理会社に提案する(賃料を上げずに建物全体のコストを下げる話として)
  • 契約は変えずに、使い方の見直しで下げる

診断の結果「切り替えられません」と分かった時点で、そうお伝えします。

契約容量の見直しが、いちばん確実に効く

従量電灯Cの基本料金は、契約容量1kVAあたり約312円です。使っても使わなくてもかかります。

オフィスで容量が過大になりやすいのは、次のような場合です。

  • 入居時から人が減った — 席数が減ったのに契約は当時のまま
  • 在宅勤務が定着した — 出社人数が半分になったのに契約は変えていない
  • 空調を入れ替えた — 省エネ型にしたのに契約はそのまま

在宅勤務の定着は、契約容量の見直しが最も効く変化です。 使用量は減りますが、基本料金は自動では下がらないからです。

平日日中の稼働は、卸電力価格の安い時間と重なる

卸電力市場の価格は、1日のなかで数倍動きます。

  • 昼(10〜15時) — 太陽光の発電量が多く、下がる
  • 夕方〜夜(17〜21時) — 太陽光が落ち、需要はピーク。最も高い

9時から18時の稼働なら、大半が安い時間帯に収まります。しかも土日は動きません。時間帯で価格が変わるプランと、構造的に相性が良い業種です。

夜がピークの飲食店とは、ちょうど逆の位置にいます。

ただし「安い時間に使っている」は「市場連動型を選ぶべき」ではありません

相性が良いことと、選ぶべきことは別です。市場連動型や、調整費に上限のないプランは、高騰した月に上限なく上がります。

2021年1月の寒波では、卸電力価格の月平均が通常の約11倍になり、市場連動型の契約者から高額な請求の相談が相次ぎました(電力・ガス取引監視等委員会)。オフィスの場合、その月だけ空調を止めるという判断は難しいと思います。

判断は、平均で得かどうかではなく、最悪の月を払えるかどうかです。

見直しの順番

  1. 請求書の発行元を確認する — ここで選べるかどうかが決まる
  2. 契約容量が実態に合っているか — 在宅勤務や人員の変化を反映できているか
  3. いまの調整費のタイプを知る — 約款の計算式にJEPXのスポット価格が入っていれば市場連動
  4. そのうえで、自分の使用量での月額で比較する

単価表の順位と、実際の請求額の順位は違います。オフィスは使用量が読みやすい業種なので、年間の見込みで比べやすいという利点があります。

よくあるご質問

Q. テナントとして入居していますが、電力会社を選べますか。

A. 個別にメーターがあり、電力会社から直接請求が来ているなら選べます。ビル全体で一括受電していて管理会社から請求が来る場合は、入居者の判断では変えられません。

Q. 在宅勤務が増えて使用量が減りました。何をすればいいですか。

A. 契約容量の見直しが効きます。使用量は減っても、契約容量に応じた基本料金は変わらないためです。

店舗・事業所の電気代を、実際の請求額で比べます

基本料金と電力量料金の単価表だけでは、支払う総額は比べられません。対象月の調整費と、容量拠出金など単価表に載らない費目まで足して比べます。 電気料金の明細を1枚お送りいただければ、調整費を含めた実際の請求額で比較し、相性の良い3〜5社の見積もりを1枚にまとめてお返しします。
お客様の作業は写真を1枚送るだけ。見積もりの取得も切替手続きもこちらで行います。

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出典

料金・調整費は各社が変更します。上記の確認日以降に改定されている場合があります。 申込前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。