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電気代の計算式は?40A・360kWhの実例で1行ずつ計算

公開 2026年9月26日 / 最終更新 2026年9月26日

この記事の結論(東京電力 従量電灯B・40A・360kWh・2026年9月分)

1. 電気代は基本料金+電力量料金+調整費+賦課金-支援の合計で、この条件だと11,364円です。

2. 「1kWhいくら」の答えは3つあります。段階単価は40.49円、請求額全体の実効単価は約31.57円、もう1kWh使うと増える金額は約33.71円です。

3. アンペアを下げても基本料金しか変わらず、使用量は120kWh・300kWhを境に単価が上がるため増え方は一定ではありません。家電の電気代も同じ式(消費電力×時間×単価)で計算できます。

これから先の予測はしません。ここにあるのは2026年9月分の実額の計算だけです。

自分の数字で計算する
明細のアンペアと使用量(kWh)を入れると、この記事と同じ式でいまの契約と他社を計算し直します。店舗・事業所の方は低圧の比較へ。

電気代の計算式は、実はどの会社でも同じ骨組みです。基本料金+電力量料金+調整費+賦課金-支援の5つを足し引きし、会社によっては容量拠出金などの加算が別建てで乗ります。

多くの計算サイトは「消費電力×時間×約31円/kWh」のように、単価を1つの目安に決めて計算します。この記事では、東京電力の実際の約款と2026年9月分の単価を使い、1行ずつ実額で計算します。数字はすべて比較ページと同じ計算プログラムで出しています。ここにある金額は、公表されている単価から計算したモデル試算で、検針期間の日数や割引などにより実際の請求明細とは多少違うことがあります。

計算式を見る / 1kWhの値段 / エリア別の実額

電気代は、どうやって計算しますか?

基本料金・電力量料金・調整費・再エネ賦課金・国の支援の5つを足し引きします。会社によっては、これ以外の加算が別建てで乗ります。

東京電力従量電灯B・40A・360kWhの2026年9月分。基本料金・電力量料金に調整費・賦課金・支援を足し引きすると合計11,364円になる図

出典:東京電力エナジーパートナー「特定小売供給約款」「燃料費調整単価等一覧(低圧)」(2026年9月分)、経済産業省。計算は当サイト

例として、東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・契約40A・使用量360kWh(3〜4人家族で日中は誰もいない世帯の目安)で、2026年9月分を計算します。

  1. 基本料金:契約アンペアで決まる定額です。40Aは1,247円
  2. 電力量料金:使った量に応じて、段階ごとに単価が上がります。120kWh・180kWh・60kWhに分けて計算すると12,557円
  3. 調整費(燃料費調整額):燃料の輸入価格の上下を反映する項目です。2026年9月分は単価が▲6.46円/kWhなので、360kWh分で▲2,326円(値引き)
  4. 再エネ賦課金:全社共通の単価(4.18円/kWh)で1,505円
  5. 国の支援:政府の電気・ガス料金支援による値引きです。2026年9月分は単価4.50円/kWhで▲1,620円

これらを足し引きすると、1,247円+12,557円-2,326円+1,505円-1,620円で、合計は11,364円です(円未満を含めて計算してから四捨五入するため、表示されている整数をそのまま足すと1円ずれます)。調整費は「調整費(毎月変わる燃料費調整額)」の略で、決まり方は燃料費調整額とは?で説明しています。

360kWhの内訳は電力量料金12,557円が最大で、調整費と国の支援がそれぞれ値引きとして働き合計11,364円になる図

出典:東京電力エナジーパートナー「特定小売供給約款」「燃料費調整単価等一覧(低圧)」(2026年9月分)、経済産業省。計算は当サイト

内訳で最も大きいのは電力量料金(12,557円)で、次に大きいのは調整費(▲2,326円。この月は値引き)です。調整費と国の支援は、月によってはプラスに転じることもあります。

会社によっては、この5つ以外の加算が別建てで乗ります。たとえばHTBエナジーのベーシックプランは、単価表に出ない「容量拠出金反映額」が別建てで、2026年9月分は月332円かかります。単価表(基本料金550円+電力量料金10,296円)だけなら10,846円ですが、そこに容量拠出金332円と電源調達調整費6,185円・賦課金1,505円を足し、国の支援1,620円を引くと、合計は17,248円になります。単価表に無い費目があるかどうかは、会社の約款を「容量拠出金」で検索しないと分かりません。

1kWhあたりの電気代は、結局いくらですか?

答えは1つではありません。段階単価は40.49円、請求額全体の実効単価は約31.57円、もう1kWh使うと増える金額は約33.71円です。

東京電力の段階単価は120kWhまで29.80円、300kWhまで36.40円、それ以上40.49円。請求額全体の実効単価は約31.57円/kWhになる図

出典:東京電力エナジーパートナー「特定小売供給約款」「燃料費調整単価等一覧(低圧)」(2026年9月分)。計算は当サイト

東京電力の電力量料金は、使った量に応じて単価が3段階に上がります(段階単価)。

使用量の範囲単価
0〜120kWh29.80円/kWh
120〜300kWh36.40円/kWh
300kWh超40.49円/kWh

360kWh使うと、最初の120kWhは29.80円、次の180kWhは36.40円、最後の60kWhは40.49円で計算されます。「1kWhあたりいくら」と聞かれたときの答え方は、少なくとも3通りあります。

  • 段階単価:いま使っている段の単価。360kWh使っている世帯なら40.49円
  • 実効単価(電力量料金だけ):電力量料金12,557円を360kWhで割った、3段をならした値。約34.88円
  • 実効単価(請求額全体):基本料金・調整費・賦課金・支援まで含めた合計11,364円を360kWhで割った値。約31.57円
  • もう1kWh使うと増える金額:段階単価に調整費・賦課金・支援の単価を足し引きした、実際の増分単価。約33.71円

多くの家電の計算サイトが使う「目安約31円/kWh」は、この4番目の増分単価に近い値です。ただし実際の増分単価は、いま何kWh使っているか(どの段にいるか)と、今月の調整費・支援の単価によって変わります。

家電の電気代を1時間あたりで計算するには?

消費電力(kW)×使った時間(h)×単価(円/kWh)で計算します。1日分・1か月分は、時間の代わりに1日の使用時間×日数を掛けます。

家電の電気代は、次の式で計算します。

電気代 = 消費電力(kW)× 使った時間(h)× 単価(円/kWh)

  • 1時間あたり:消費電力(kW)× 1時間 × 単価
  • 1日あたり:消費電力(kW)× 1日に使った時間(h)× 単価
  • 1か月あたり:消費電力(kW)× 1日に使った時間(h)× 使った日数 × 単価
  • 消費電力がWh(ワット時)で表示されている場合は、Wh ÷ 1,000 × 単価で直接計算できます(時間を別に掛ける必要はありません)

消費電力がW(ワット)表示の家電は、1,000で割ってkW(キロワット)に直します。エアコンや冷蔵庫のように、運転中に消費電力が変わる家電は、この式をそのまま使うと実際の電気代とずれます。 メーカーが公表する消費電力の多くは最大値・定格値だからです。ここでは、常に一定の消費電力で動く電気ケトルを例に、式の使い方だけを確認します。

例として、電気ケトル(ティファール「アプレシア ロック 0.8L」、定格消費電力1,250W)を1回5分使う場合を計算します。

  1. 消費電力を直す:1,250W ÷ 1,000 = 1.25kW
  2. 使った時間を直す:5分 ÷ 60 = 約0.08時間
  3. 使用量を出す:1.25kW × 約0.08時間 = 約0.1kWh
  4. 単価を掛ける:約0.1kWh × 約33.71円/kWh(この世帯がもう1kWh使うと増える金額)= 約3.51円

よくある「目安約31円/kWh」で計算すると約3.23円になり、この世帯の実際の増分単価(約33.71円)とは0.3円ほどの差が出ます。差が小さく見えても、消費電力が大きく使用時間が長い家電では、この差が積み重なります。ただし、消費電力が一定でない家電(エアコンなど)は、この式に定格消費電力をそのまま当てはめるだけでは実際の金額に届きません。家電ごとの実額は、それぞれの記事で扱います。

使用量が増えるほど単価の段が上がるため、同じ計算でも世帯やタイミングによって増分単価は変わります。200kWh使っている世帯がもう1kWh使うと増える金額は約29.62円ですが、360kWh使っている世帯では約33.71円です(段階が上がっているため)。

契約アンペアを上げると、電気代はどう変わりますか?

東京電力 従量電灯Bでは、基本料金だけが上がります。電力量料金・調整費・賦課金・支援は使用量で決まるので、アンペアを変えても動きません。

360kWhを使う前提で、契約アンペアだけを変えて計算しました(東京電力 従量電灯B・2026年9月分)。

契約アンペア基本料金合計(360kWh)
10A312円10,428円
15A468円10,584円
20A624円10,740円
30A935円11,052円
40A1,247円11,364円
50A1,559円11,675円
60A1,871円11,987円

10Aと60Aの差は基本料金だけで1,559円ですが、これは月の合計では約15%ほどの差です。契約アンペアを下げる目安と、下げすぎたときにブレーカーが落ちやすくなる点は契約アンペアの記事で説明しています。

使用量が増えると、電気代はどれだけ増えますか?

東京電力 従量電灯Bでは、120kWh・300kWhを境に単価が上がるため、増え方は一定ではありません。使用量が2倍でも電気代は2倍になりません。

契約40Aのまま、使用量だけを変えて計算しました(東京電力 従量電灯B・2026年9月分)。

使用量電力量料金合計
120kWh3,576円4,009円
200kWh6,488円6,379円
300kWh10,128円9,341円
360kWh12,557円11,364円
450kWh16,202円14,398円
600kWh22,275円19,454円

120kWhから600kWhへ、使用量は5倍になりましたが、合計は4,009円から19,454円の約4.9倍です。基本料金が定額のぶん、使用量が少ないほど「使用量の伸び」より「金額の伸び」が大きくなり、使用量が多いほど段階単価の影響で伸び方が緩やかになります。

同じ360kWh・40Aなら、全国10エリアでいくらになりますか?

2026年9月分の規制料金は、北海道14,416円から関西9,661円まで開いています。同じ使用量・同じアンペアでも、住むエリアで金額が違います。

同じ360kWh・40Aの規制料金は、2026年9月分で北海道14,416円から関西9,661円まで地域差がある図

出典:各エリアの大手電力の料金メニュー・燃料費調整単価のお知らせ(2026年9月分)。計算は当サイト

同じ360kWh・40Aの条件で、全国10エリアの規制料金(従量電灯B・A等)を計算しました。関西・中国・四国・沖縄は最低料金制で、契約アンペアを問わない最低料金が基本料金の位置に入ります。

エリアプラン合計(360kWh)
北海道従量電灯B14,416円
東北従量電灯B11,277円
関東従量電灯B11,364円
中部従量電灯B10,998円
北陸従量電灯B10,839円
関西従量電灯A(最低料金制)9,661円
中国従量電灯A(最低料金制)10,639円
四国従量電灯A(最低料金制)11,007円
九州従量電灯B9,993円
沖縄従量電灯(最低料金制)12,349円

出典:各エリアの大手電力の料金メニュー・燃料費調整単価のお知らせ(2026年9月分)。合計は当サイトの計算

同じ使用量・同じアンペアでも、基本料金の単価・段階単価・調整費の単価がエリアごとに違うため、合計は4,755円の差になります。自分の世帯の使用量と、いまの契約の会社・プランを選んで計算し直すには、比較ページでエリアを選んでください。世帯の目安から始めたい場合は電気代の平均で世帯人数別の使用量を確認できます。

まとめ

  • 電気代は基本料金+電力量料金+調整費+賦課金-支援の合計。会社によっては容量拠出金などの加算が別建てで乗る
  • 「1kWhいくら」の答えは1つではない。段階単価・実効単価(電力量料金だけ/請求額全体)・増分単価はそれぞれ違う数字になる
  • 家電の電気代は消費電力(kW)×時間(h)×単価(円/kWh)。単価に「目安31円」ではなく実際の増分単価を使うと、より実額に近づく
  • アンペアを変えると動くのは基本料金だけ。使用量を変えると、120kWh・300kWhを境に単価が上がるため増え方は一定ではない
  • 同じ使用量・同じアンペアでも、エリアで金額は変わる。2026年9月分は北海道14,416円から関西9,661円まで開いている

この記事の数字はすべて2026年9月分の試算です。予測はしていません。自分の使用量・アンペア・会社で計算し直すには、比較ページから始めてください。

よくあるご質問

Q. 検針票(電気ご使用量のお知らせ)の金額と、自分で計算した金額が合いません。なぜですか。

A. 検針期間の日数が30日ちょうどではないためです。多くの会社は基本料金・電力量料金を日割りで計算しており、検針期間が31日の月と28日の月では同じ使用量でも数十円変わります。この記事の計算は「1か月分」の目安として、日割りを考えずに単価どおりに出しています。

Q. 家電の消費電力(W)が分からないときは、どうすればいいですか。

A. 本体の背面や底面の銘板、または取扱説明書に「消費電力」または「定格消費電力」として書かれています。年間の目安しか分からない場合は「年間消費電力量(kWh/年)」を8,760時間(1年の時間数)で割ると、平均の消費電力(kW)に近い値が出ます。

Q. オール電化や店舗・事業所の動力(低圧電力)でも、同じ式で計算できますか。

A. 足し引きする項目は同じですが、単価が違います。オール電化の一部プランは時間帯で単価が変わり、動力は夏季(7〜9月使用分)とそれ以外で単価が変わります。店舗・事業所の低圧の計算は、比較ページの「店舗・事務所」の切り替えで同じ仕組みを使えます。

Q. 契約アンペアを下げれば、電気代は必ず安くなりますか。

A. 基本料金は下がりますが、電力量料金・調整費・賦課金は使用量(kWh)で決まるので変わりません。下げすぎると、同時に使う家電の合計電流が契約を超えてブレーカーが落ちやすくなります。目安は契約アンペアの記事で説明しています。

Q. 使用量が去年の同じ月と同じなのに、金額が違うのはなぜですか。

A. まず明細の使用量(kWh)が本当に同じかを確かめてください。使用量が同じであれば、次に調整費・再エネ賦課金・国の支援の単価が去年と今年で変わっていないかを確認します。これらは月や年で変わるため、使用量が同じでも金額は変わります。契約プランや割引の条件が変わっていないかも合わせて見てください。

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