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電気代の値上げ、2023年6月改定と2026年9月の実額

公開 2026年9月2日 / 最終更新 2026年9月26日

この記事の結論(一次資料で確認できた事実だけ)

1. 東京電力・四国電力は2023年6月1日、規制料金の基準そのものを値上げしました(東京電力は平均15.90%、四国電力は平均28.74%)。

2. 再エネ賦課金は2013年度0.35円から2026年度4.18円/kWhへ、政府支援は2026年9月分4.50円から10月分3.50円/kWhへ縮みました。使う量が同じでも、2026年10月分は9月分より432円上がります。

3. これから上がるか下がるかは、当サイトでは予測しません。過去に確定した実額だけを並べています。

いまの会社を選んで、今月の実額を確かめる
全国10エリアで、2026年9月分の試算を並べます。店舗・事業所の方は低圧の比較へ。

「電気代が高くなった気がする」というとき、原因は1つではありません。会社が国の認可を受けて基準の料金そのものを上げた場合と、毎月変わる調整費や、全社共通の賦課金・政府支援が動いた場合があります。

エネチェックは電力会社ではない比較サイトです。数字は各社のお知らせ・約款・官公庁の資料から取得元つきで登録しています(編集方針)。これから上がるか下がるかは予測せず、確定した実額だけを並べます。

いつ・何が上がったか / 来月いくら変わるか / 全国10エリアの現況

電気代は、いつ・何が・いくら上がったのですか?

主な理由は3つです。2023年6月1日の規制料金の値上げ、年々上がる再エネ賦課金、そして毎月変わる調整費や政府支援の縮小です。

このうち、いつ・いくらと日付が特定できる代表例が、2023年6月の規制料金の値上げです。まずここから見ます。

2023年6月、国の認可を受けて規制料金の基準が値上げされたことを示す図。東京電力は平均15.90%、四国電力は平均28.74%(託送料金を除くと24.10%)

出典:東京電力エナジーパートナー・四国電力の各プレスリリース(2023年5月19日発表)

東京電力は2023年1月に規制料金の値上げを経済産業大臣に申請し、審議と公聴会を経て、2023年5月19日に認可されました。2023年6月1日から、平均15.90%の値上げです。 同じタイミングで、四国電力は平均28.74%(託送料金の見直し分を除くと24.10%)でした。

値上げしたのは、燃料の輸入価格が基準を大きく超え続け、会社の負担では吸収しきれなくなったためです(東京電力・四国電力の各プレスリリース)。 値上げの対象は従量電灯など規制料金で、自由料金(スタンダードプランなど)は各社が別に見直しました。

規制料金の値上げのほかに、電気代を押し上げる要因はもう2つあります。全社共通で毎年変わる再エネ賦課金と、全社共通で毎月変わる政府の支援です。次の章から、実額で見ていきます。

燃料費調整の単価そのものも、大きく動いてきましたか?

動いてきました。同じ東京電力の従量電灯Bで、マイナスとプラスを繰り返しています。

東京電力の燃料費調整単価の推移。平成28年1月分▲1.73円、2022年1月分▲0.53円、2023年1月分+5.13円、2026年9月分▲6.46円、2026年10月分▲5.80円

出典:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ」各月分

燃料費調整(調整費)は、燃料の輸入価格の上下を3〜5か月遅れで電気代に足し引きする項目です。燃料が基準より安い月はマイナス(値引き)、高い月はプラス(上乗せ)になります。

東京電力の従量電灯Bでは、平成28年(2016年)1月分が▲1.73円/kWh、6年後の2022年1月分もまだ▲0.53円/kWhとマイナスのままでした。 ところがその1年後、2023年1月分には**+5.13円/kWh**まで跳ね上がりました。マイナスからプラスへの反転は、長くは続かず短期間で起きています。

2026年9月分は▲6.46円/kWh、10月分は▲5.80円/kWhと、いまはまた値引き側です。調整費は毎月変わるので、「値上げされた・値引きされた」は月ごとに判断する必要があります。 会社ごとの今月の単価は燃料費調整額で並べています。

何もしなくても、来月の請求は上がりますか?

上がることがあります。使う量が同じでも、調整費の変化と政府支援の縮小を合わせて請求は増えます。

計算条件:東京電力 従量電灯B・30A・月260kWh(同じ使用量)で、2026年9月分と10月分を比較します。

使う量が同じ260kWhでも、調整費の変化(+172円)と政府支援の縮小(+260円)を合わせて、請求が7,844円から8,276円へ432円上がることを示す図

出典:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ」、国の電気・ガス料金支援。試算は当サイト

2026年9月分は7,844円、10月分は8,276円で、差は**+432円**です。内訳は2つあります。

  • 調整費の変化:9月分▲6.46円/kWhから10月分▲5.80円/kWhへ、値引きが少し小さくなった分+172円
  • 政府支援の縮小:9月分4.50円/kWhから10月分3.50円/kWhへ、値引きの単価が下がった分+260円

値上げの申請が無くても、この2つが動くだけで請求は上がります。 この試算は同じ条件でのモデル計算で、実際の増減は使用量や契約プランによって変わります。

再エネ賦課金も、全社共通で年々上がってきた項目です。2013年度は0.35円/kWhでしたが、2026年度は4.18円/kWhです。 260kWhで計算すると、月91円から1,087円へ、13年で996円増えています(途中の2023年度だけ一時的に下がった年があります)。賦課金の仕組みと年度ごとの推移は再エネ賦課金とは?で説明しています。

値上げの影響は、どの契約でも同じですか?

同じではありません。規制料金には国の認可が要る「法令の上限」があり、自由料金の多くにはありません。

上限とは、燃料価格がどれだけ上がっても、一定の値で計算を止める仕組みです。上限があるプランは、燃料が急に上がった月ほど差が大きく出ます。

2023年1月分、同じ東京電力で法令の上限がある従量電灯Bは+5.13円/kWh、上限のないスタンダードSは+12.99円/kWh。260kWhで2,044円の差

出典:東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ(2023年1月分)」。試算は当サイト

燃料が大きく上がった2023年1月分、同じ東京電力で、上限のある従量電灯Bは+5.13円/kWh、上限のないスタンダードSは+12.99円/kWhでした。 1kWhあたり7.86円の差は、月260kWhで2,044円になります。同じ値上がりでも、上限の有無で効き方がまったく違います。 この2,044円は調整費だけの差で、基本料金などを含む請求総額の差ではありません。

2026年9月分も、この上限は昔の話ではありません。 下の表は全国10エリアの規制料金の今月(2026年9月分)の調整単価で、前月との差ではなく、いまの水準です。このうち関西と九州は、法令の上限に達した状態で計算されています。

エリア規制料金2026年9月分の調整単価
北海道従量電灯B▲4.99円
東北従量電灯B▲7.24円
関東従量電灯B▲6.46円
中部従量電灯B+2.63円
北陸従量電灯B▲6.67円
関西従量電灯A+2.24円*上限
中国従量電灯A▲8.43円
四国従量電灯A▲5.67円
九州従量電灯B+1.96円*上限
沖縄従量電灯▲10.27円

出典:大手電力10社の2026年9月分の燃料費調整単価のお知らせ(国の支援を除いた値)

上限の種類(法令か約款か)と、会社ごとの有無は燃料費調整の「上限」は、会社によって意味がまったく違うで見分け方を説明しています。 店舗・事業所の低圧も、1kWhあたりの単価は家庭と同じ仕組みです。使う量が多いぶん、差は金額として大きく出ます。

電気代が2倍になった、という話は本当ですか?

市場連動型プランでは実際に起きています。規制料金や大半の自由料金では起きていません。

2021年1月、寒波と燃料不足が重なり、卸電力市場(JEPX)の価格が跳ね上がりました。1月13日には1日平均価格が154.6円/kWh(当時の1日平均の過去最高)、1月15日には30分ごとの価格(システムプライス)が251.00円/kWhを記録しています。市場連動型プランを契約していた家庭・事業者の請求は高額になり、相談が相次ぎました(電力・ガス取引監視等委員会の検証資料)。

市場連動型は、電力量料金そのものが30分ごとの市場価格で決まる仕組みで、この記事で見てきた調整費とは別物です。 向き・不向きは市場連動型プランは誰に向いていて、誰に向かないのかで説明しています。

値上げされるのは4月からですか?

決まったタイミングはありません。値上げの種類ごとに時期が違います。

種類変わる時期
規制料金の基準そのもの会社が申請し、国が認可した時期から(2023年6月など)。決まった月はない
再エネ賦課金毎年5月分から(経済産業省が3月に単価を決定)
燃料費調整(調整費)毎月。3〜5か月前の燃料価格の平均で決まる
政府の支援期間ごとに単価が決まり、縮小・終了もそのつど発表

「4月に上がる」という思い込みは、規制料金の値上げの時期を一般化したものです。実際には年度替わりの4月に何かが自動的に変わる仕組みはありません。

値上げに気づいたら、まず何をすればいいですか?

まず、明細の「電気料金の明細(電気ご使用量のお知らせ)」で、前の年の同じ月と使用量(kWh)を比べます。

1. 使用量(kWh)が前年同月と近いか確認する。増えていれば使い方の影響もありますが、使用量と単価の両方が動いている場合もあります

2. 使用量が同じなのに金額が上がっていれば、単価・調整費・再エネ賦課金・政府支援のどれかが変わっています

3. 契約している会社に燃料費調整の上限があるか確認する。無ければ、燃料が急に上がった月にこの記事の2,044円のような差が出ます

自分のエリアといまの会社を選ぶと、2026年9月分の実額と上限の有無が並ぶのが比較ページです。会社名だけでは料金を特定できないので、いまの契約との差額はプランが分かったときに出します。

まとめ

  • 東京電力・四国電力は2023年6月1日、規制料金の基準を値上げした(国の認可。東京電力は平均15.90%、四国電力は平均28.74%)
  • 再エネ賦課金は2013年度0.35円から2026年度4.18円/kWhへ、政府支援は2026年9月分4.50円から10月分3.50円/kWhへ。どちらも全社共通
  • 使う量が同じでも、調整費の変化と支援の縮小で2026年10月分は9月分より432円上がる
  • 燃料費調整(調整費)は毎月動き、東京電力では2022年1月分までマイナス、2023年1月分にはプラスへ反転した
  • 法令の上限があるかどうかで、値上がりの効き方は変わる。2026年9月分は関西・九州で上限が効いている
  • これから上がるか下がるかは予測しない。過去に確定した実額だけを並べている

自分のエリアといまの会社を選ぶと、上限の有無と2026年9月分の実額が並ぶのが比較ページです。

よくあるご質問

Q. エアコンをつけっぱなしにしたら、いくらになりますか。

A. 機種の消費電力と今月の単価で変わるので、この記事では計算していません。24時間つけっぱなしの具体的な金額は「[エアコンつけっぱなしの電気代は24時間でいくら?](/articles/aircon-tsukeppanashi/)」で、機種の仕様と今月の単価から計算しています。

Q. 電力会社を変えれば、値上げの影響は無くなりますか。

A. 無くなりません。再エネ賦課金と政府支援はどの会社と契約していても全社共通です。会社によって差が出るのは、基本料金・電力量料金そのものと、燃料費調整(調整費)・その上限の有無です。比べるときは、これらを足した総額で見てください。[燃料費調整額](/articles/nenryohi-chosei/)で会社ごとの今月の単価を並べています。

Q. 値上げで、停電しやすくなったり工事が必要になったりしませんか。

A. なりません。値上げと契約の切り替えは別の話です。送配電網はどの会社と契約しても同じ設備で、資源エネルギー庁も電気の品質や信頼性はどの会社から買っても同じだと説明しています。

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出典

料金・調整費は各社が変更します。上記の確認日以降に改定されている場合があります。 申込前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。 本記事の最終更新: 2026年9月26日。