この記事の結論(2025年・家計調査/2026年9月分の実額)
1. 一人暮らしの電気代の平均は月7,337円ですが、集計646世帯のうち469世帯が60歳以上という平均です。
2. 34歳以下だけなら4,569円。季節でも9,295円(冬)〜6,743円まで変わります。
3. 自分の使用量なら今月いくらかは、全国10エリアの実額表で確かめられます。
平均は「使う量」ではなく「支払った金額」の統計です。自分の位置は使用量で確かめます。
一人暮らしの電気代の平均は、月7,337円です(2025年、総務省統計局「家計調査」)。 ただしこれは、集計した646世帯のうち469世帯が60歳以上という平均です。34歳以下だけを見ると4,569円でした。 自分の電気代が高いか安いかは、この平均だけでは判断できません。年齢・季節・使っている量で見比べてください。
年齢別・季節別の実数をこのすぐ下から、2026年9月分の調整費(毎月変わる燃料費調整額)まで足した全国10エリアの実額を後半で並べます。
一人暮らしの電気代の平均は月いくらですか?
2025年の年平均で、月7,337円です。
ただし、年齢でまるで違います。

| 区分 | 1か月の電気代 | 集計世帯数 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし全体 | 7,337円 | 646世帯 | 58.6歳 |
| 34歳以下 | 4,569円 | 67世帯 | 27.4歳 |
| 35〜59歳 | 7,291円 | 111世帯 | 50.9歳 |
| 60歳以上 | 8,473円 | 469世帯 | 75.0歳 |
| 働いている人(勤労者世帯) | 6,033円 | 226世帯 | 43.3歳 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2025年」表番号2(2026年2月公表)
一人暮らしの世帯分布は、60歳以上が52.6%を占めます。持家の割合も、60歳以上は83.6%、34歳以下は7.8%です。 同じ「一人暮らし」でも暮らし方がまるで違う人たちを、ひとまとめにした平均が7,337円です。
働いている一人暮らしなら、34歳以下の4,569円と働いている人全体の6,033円の間あたりが目安として近い数字です。 ただし34歳以下は67世帯の集計なので、この範囲に収まることが「適正」という意味ではありません。在宅時間や暖房・給湯の方式でも変わる、水準の目安として見てください。
この統計に学生の一人暮らしは入っていません。家計調査は学生の単身世帯を調査の対象から除いています。大学生だけの公的な統計は見つかりませんでした。
この平均と単純に比べにくいケースもあります。 オール電化の住まいは給湯や調理の費用も電気代に含まれるので、ガス併用の住まいとは電気代だけでなく光熱費の合計で比べたほうが実態に近くなります。在宅勤務で日中の在宅時間が長い人も、平均より高いこと自体は使いすぎの証拠にはなりません。
ちなみに2人世帯の電気代は12,144円で、一人暮らしの1.66倍です(2025年)。人数が倍でも電気代は倍になりません。 一人暮らしは、基本料金や冷蔵庫のように「人数が増えても増えない部分」を1人で負担するからです(3人13,915円・4人13,928円・5人15,665円)。
サイトによって「平均」の金額が違うのはなぜですか?
引いている年と、母集団が違うからです。 同じ「総務省の家計調査」でも、2024年なら6,756円、2025年なら7,337円、2025年の34歳以下なら4,569円になります。
金額を見たら、何年の、誰の平均かを確かめてください。この記事の年平均は、すべて2025年(2026年2月公表)の値です。
一人暮らしの電気代は、冬と夏でどれくらい変わりますか?
1〜3月の支払いが最も高くなります。

| 期間 | 一人暮らしの電気代(1か月あたり) |
|---|---|
| 2025年1〜3月(冬) | 9,295円 |
| 2025年4〜6月 | 6,743円 |
| 2025年7〜9月(夏) | 6,822円 |
| 2025年10〜12月 | 6,704円 |
| 2026年1〜3月(冬) | 8,640円 |
| 2026年4〜6月 | 6,465円 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期」各期の表番号1
2025年の冬(1〜3月)は、4〜6月の1.38倍でした。 一方、夏(7〜9月)は6,822円で、春や秋とほとんど変わりません。上がるのは冷房より暖房です。
なお、単身世帯の月ごとの結果は公表されていません(四半期と年次だけです)。上の表が、公的な統計で取れるいちばん細かい季節の姿です。冬に9,295円だった人が、夏に同じ暮らし方で6,822円になるのは自然な変化で、料金プランのせいとは限りません。
冬に1万円なら、平均に近い水準です。 2025年1〜3月期の平均9,295円に近い金額なので、それだけで使いすぎとは言えません。逆に春や秋に1万円なら、次の章の契約アンペア・料金プランを確認する価値があります。まずは明細の「ご使用量」と請求対象期間(何日分か)を確認してください。
自分の電気代が平均より高いか、どこを見れば分かりますか?
電気代の中身のどこが違うのかを、金額どうしを比べる前に見てください。
中身は5つに分かれていて、会社を変えて動くのはそのうち3つです。

電気料金の明細(「電気ご使用量のお知らせ」)で見るのは、次の3つの欄です。
- 「ご契約」欄:契約アンペア(20A・30A・40Aなど)。基本料金はここで決まります
- 「ご使用量」欄:ひと月に使った電気の量(kWh)
- 「燃料費調整額」欄:毎月変わる調整費。単価表には載りません
金額を電気の量に置き換えると、自分の位置がつかみやすくなります。 2026年9月分の東京電力 従量電灯B・30Aの単価で逆算すると、家計調査の各平均はこれくらいの量に相当します(当サイトの計算。実際に測った平均使用量ではなく、支払額から逆算した参考値です)。
| 家計調査の平均 | 相当する電気の量(月・参考値) |
|---|---|
| 34歳以下 4,569円 | 約149kWh |
| 働いている人 6,033円 | 約199kWh |
| 一人暮らし全体 7,337円 | 約243kWh |
当サイトが一人暮らしの目安に置いている「30A・月240kWh(在宅が多い)」は、一人暮らし全体の平均とほぼ同じ位置です。もう一つの目安「30A・月180kWh(日中は外にいる)」は、月5,475円に相当します。 自分の明細の「ご使用量」がこれより大きいことは、平均より多く使っている一つの目安にはなりますが、それだけで使いすぎとは判断できません。給湯・暖房の方式や在宅時間でも変わります。
家計調査は全国・全季節の支払額の平均で、国の値引き支援が入った月はその分だけ低く出ます。上の換算はあくまで位置の目安で、そのまま比べられる数字ではありません。
同じ使い方なら、エリアで料金はいくら違いますか?
地域別の平均額ではありません。
一人暮らし・在宅が多いの目安(240kWh・30A)に条件をそろえ、2026年9月分の調整費まで足して試算した金額です。全国10エリアで、各地域の大手電力(もとの地域独占の電力会社)の規制料金と、当サイトに登録している中でいちばん安いプランを並べました。
| エリア | 規制料金 | 最安のプラン | 差 |
| 北海道 | 9,300円 | エバーグリーン 8,676円 | 624円 |
| 東北 | 7,213円 | TERASELでんき 6,983円 | 230円 |
| 関東 | 7,252円 | TERASELでんき 6,995円 | 258円 |
| 中部 | 7,142円 | Green People's Power 6,172円 | 971円 |
| 北陸 | 7,103円 | エネアークでんき 6,869円 | 234円 |
| 関西 | 6,179円 | (同じ) 6,179円 | 0円 |
| 中国 | 6,830円 | TERASELでんき 6,540円 | 290円 |
| 四国 | 7,043円 | シンプルオクトパス 6,660円 | 383円 |
| 九州 | 6,423円 | TERASELでんき 6,158円 | 265円 |
| 沖縄 | 8,012円 | (同じ) 8,012円 | 0円 |
関西と沖縄は、規制料金がそのまま最安でした(当サイトに登録している中で、より安いプランが確認できていません)。 それ以外のエリアでは、規制料金より230〜971円安いプランが見つかっています。
聞き慣れない社名があるかもしれません。TERASELでんきは伊藤忠エネクスグループが取り次ぎ、契約の相手方(小売電気事業者)は九州電力です。エバーグリーン・リテイリングはイーレックスと東京電力エナジーパートナーの共同出資、Green People’s Powerは再エネ中心の新興小売、エネアークでんきは大阪ガス・伊藤忠エネクス系のLPガス会社が取り次いでいます。
自分のエリア・暮らし方に合わせた金額は、エリアと暮らしを選ぶだけの診断で確かめられます。「日中は外にいる(180kWh)」の目安で見たい場合はこちらです。
一人暮らしなら、会社によっていくら違いますか?
単価表の順位と、実際の試算額の順位は一致しません。
関東(東京電力エリア)に当サイトが登録している34プランのうち、よく検索される会社を抜き出しました。240kWh・30A、2026年9月分の調整費まで足した試算額です。
| 会社・プラン | 試算額 | 単価表だけの順位 | 試算額の順位 |
|---|---|---|---|
| TERASELでんき TERASEL東京B | 6,995円 | 12位 | 1位 |
| CDエナジーダイレクト ベーシックでんき | 7,062円 | 15位 | 4位 |
| ENEOSでんき 東京Vプラン | 7,066円 | 16位 | 5位 |
| 東京ガス 基本プラン | 7,155円 | 19位 | 8位 |
| 東京電力 従量電灯B | 7,252円 | 26位 | 13位 |
| オクトパスエナジー シンプルオクトパス | 7,346円 | 9位 | 17位 |
| Japan電力 ハーモニーでんき ファミリーSプラン | 10,459円 | 1位 | 27位 |
| HTBエナジー ベーシックプラン | 11,793円 | 8位 | 31位 |
出典:各社の料金表・約款・2026年9月分の調整費のお知らせ(当サイトの登録プラン、全34プラン中の順位)

注目したいのはJapan電力の例です。 Japan電力のハーモニーでんきは、電力量料金だけなら34プラン中いちばん安い単価です。 ところが独自の燃料費等調整(2026年9月分は+22.54円/kWh)と容量拠出金反映額(月477円)を足すと、試算額は34プラン中27位まで下がります。単価表では最も安かったプランが、試算額では下位に来ます。
逆にTERASELでんきは、単価表だけなら12位ですが、燃料費調整が東京電力と同じ仕組み(上限なしで▲6.46円/kWh)なので、試算額では34プラン中いちばん安くなりました。
Japan電力にはもう一つ注意点があります。最低契約期間24か月以内に解約すると違約金がかかります(1か月目12,000円から24か月目500円まで段階的に下がる仕組み)。単価の安さだけで選ぶと、調整費と解約条件の両方で不利になることがあります。
一人暮らしでは、上位の会社どうしの差は小さくなります
一方、表の上から5つ(TERASELでんき〜東京電力)の差は、240kWhで最大257円しかありません。 一人暮らしは使う量が少ないので、会社の差より、次の章の契約アンペアの差のほうが大きくなることがあります。
この順位は2026年9月分のものです。調整費は毎月変わります。国の支援も、10月分は3.50円/kWhに下がるので、240kWhなら全社そろって約240円上がります。当サイトの比較ページは毎月計算し直しています。上限の意味は会社によって違うので、燃料費調整の「上限」は、会社によって意味がまったく違うもあわせて確認してください。
一人暮らしが損しやすいのは、どんなところですか?
契約アンペア・セット割・時間帯別プランの3つで、安そうに見えるほうを選ぶと逆になりがちです。
順に見ていきます。
1. 契約アンペアが入居時のまま大きい
契約アンペアを10A下げると、月311円75銭、年3,741円下がります(東京電力の規制料金・スタンダードSの基本料金表)。電気の使い方は変わりません。

前の章で見た上位5社の差は240kWhで最大257円でした。アンペアを1段階下げるほうが、月311円と大きいわけです。
ただし下げすぎると、同時に使う電気が契約を超えてブレーカーが落ちます。どこまで下げられるかは計算できます。契約アンペアはいくつが正解かで手順を説明しています。
変更は10〜60Aの範囲なら無料です。ただし集合住宅では所有者や管理人の承諾が要る場合があり、年間契約が基本なので季節ごとの変更はできません。
2. 電気とガスのセット割で会社を選ぶ
東京ガスの「ガス・電気セット割」は、電気料金の**0.5%**です。使う量が少ない一人暮らしほど、割引額は小さくなります。3〜4人家族の目安(40A・400kWh)でも月数十円の割引にしかなりません(具体額は下記のリンク先)。
東京電力のガスセット割は月102円の定額なので、使う量が少ない人にはこちらが効きます。ただし規制料金の従量電灯Bは対象外で、割引を受けるにはスタンダードSなどへの変更が要ります。
セット割の額だけで会社を選ぶより、電気とガスを合わせた合計額で比べたほうが実態に近くなります。電気とガスのセット割は本当に得?で、組み合わせ別の実額を出しています。
3. 「昼は家にいないから」で時間帯別プランを選ぶ
東京電力の夜トク8は、午後11時〜翌午前7時が31.64円/kWh、午前7時〜午後11時が42.60円/kWhです(夜トク12は午後9時〜翌午前9時が33.33円、午前9時〜午後9時が44.16円)。
これに対し東京電力の規制料金は、最初の120kWhまでが29.80円/kWh、120〜300kWhが36.40円/kWhです。 夜の単価すら、規制料金の最初の120kWh分より高いことに注意してください。
電力量料金だけで比べると、月200kWhの一人暮らしが夜トク8で規制料金を下回るには、ひと月に使う電気の9割以上を午後11時〜翌午前7時に使う必要があります(当サイトの計算)。基本料金の決まり方も違う(1kWあたり255円69銭で、使い方から決まる契約電力に応じる)ので、単純に足し引きはできません。
在宅勤務の日や休日に昼間使えば、その分だけ不利に振れます。時間帯で単価が変わるプランは、生活が固定されている人向けです。
賃貸のアパートでも、電力会社は変えられますか?
電気の契約名義が自分なら、賃貸でも変えられます。
大家さんや管理会社に許可をもらう手順は、原則ありません。
工事は原則ありません。切り替えを理由に停電することもなく、いまの会社への解約連絡も不要です(会社によっては切り替え先が代わりに手続きします)。 変えられないのは、マンション全体で一括して電気を契約している場合です。管理会社から電気代の請求が来ているなら、このケースの可能性があります。 資源エネルギー庁も「その契約やマンション内の規約などで制限される場合がある」としています。
手続きと期間は電力会社は変えられる?で詳しく説明しています。
一方、契約アンペアの変更は事情が違います。 東京電力は集合住宅について「所有者や管理人の承諾が必要な場合があります」と案内しています。変更前に確認してください。
まとめ:平均と比べる前に、契約を見る
- 一人暮らしの平均7,337円は、646世帯のうち469世帯が60歳以上の平均。34歳以下は4,569円(2025年)
- 支払いが高いのは1〜3月(2025年は9,295円)。夏は春秋とほぼ同じ
- 2026年9月分・全国10エリアの実額では、規制料金より230〜971円安いプランがある(関西・沖縄を除く)
- 関東では、単価表だけの最安(Japan電力)が試算額では34プラン中27位まで下がる。単価表と請求額は別のもの
- 一人暮らしは使う量が少ないので、上位の会社どうしの差(240kWhで最大257円)より契約アンペアの差(10Aで月311円75銭)が大きいことがある
- 賃貸でも電力会社は変えられる。ただしアンペア変更は管理者の承諾が要る場合がある
自分の場合いくらになるかは、エリア・世帯人数・いまの会社を選ぶだけの1分診断で確かめられます。世帯人数で「一人暮らし」を選べば、在宅が多い(240kWh)・日中は外にいる(180kWh)の2つの目安から計算します。