この記事の結論(2026年9月分の実額で試算)
1. 電気契約は、契約の大きさ(アンペア制/最低料金制)・調整費の上限(規制料金/自由料金)・単価が時間で変わるか(時間帯別/市場連動型)で決まります。ガスとのセットは別枠の特典です。会社を比べる前に、まずどれが自分に向くかを決めると早く決まります。
2. 関東の3〜4人家族(40A・月360kWh)の例です。上限のある東京電力 従量電灯Bは11,364円。上限が無いHTBエナジーは17,248円で、こちらのほうが高くなっています。上限の有無だけで安さは決まりません。
3. 住むエリアで最初の分岐が決まります。関西・中国・四国・沖縄はアンペアを聞かれない「最低料金制」です。
4. 迷ったらまずここだけ:使用量が少なく変動を気にしないなら自由料金(今月の目安はENEOSでんき東京Vプラン・10,869円)、燃料や市場の高騰が不安なら上限のある規制料金(東京電力 従量電灯B・11,364円)が候補です。詳しい選び方は本文で説明します。
暮らしを選んで、今月の実額を比べる
明細がなくても目安を比べられます。まずはこの記事で自分に向く「契約の種類」を確認すると、比べる数が減ります。
「電気契約 おすすめ」を調べている人の多くは、そもそも自分に向く「契約の種類」を知らないまま、会社の一覧を見比べています。 契約の種類(アンペア制か最低料金制か、規制料金か自由料金か、時間帯別か市場連動か)を先に決めておくと、比べる会社の数が減り、選びやすくなります。
この記事では、契約の種類ごとに2026年9月分の実額の例を出します。 金額は公式の単価と調整費からの試算で、実際の請求明細ではありません。会社名は各種類の例として1〜2社だけ挙げ、「この会社が最安」とは書きません。安さの順位は月によって変わります。
電気の契約には、どんな種類がありますか?
決めることは主に2つ(上限の有無・時間帯かどうか)で、契約の大きさはエリアで自動的に決まります。ガスとのセットは契約の種類ではなく特典です。
いまの契約がどれかは電気料金の明細(『電気ご使用量のお知らせ』)でだいたい分かります。決める順番はこうです。
- 契約の大きさの決め方(アンペア制/最低料金制):住むエリアで自動的に決まり、選べません(次の見出し)。
- 調整費の上限の有無(規制料金/自由料金):会社とプランを選ぶ余地があります。
- 単価が時間で変わるか:オール電化なら時間帯別、使用量を自分で追えるなら市場連動型という特殊な形もあります。
- 特典(種類ではない):ガスとのセットは、上の1〜3を決めたあとに検討する上乗せの割引です。
明細の「ご契約種別」「料金メニュー」の欄と、基本料金の書き方(アンペアの表か、最低料金か)を見れば、いまの契約がどこに当てはまるか分かります。下の図にまとめました。

この図のとおり、契約の種類は「選ぶもの」と「エリアで決まっているもの」が混ざっています。次の見出しから順に見ていきます。
アンペア制と最低料金制、どちらで選びますか?
選べません。住むエリアで決まります。
北海道・東北・関東・中部・北陸・九州はアンペア制、関西・中国・四国・沖縄は最低料金制です。
アンペア制のエリアでは、契約アンペア(10A〜60A)が大きいほど基本料金が高くなります。 最低料金制のエリアでは、アンペアの契約が無く、最初の一定量までは決まった最低料金、それを超えた分に段階の単価がかかります。
たとえば関西電力の従量電灯A(最低料金制)は、最初の15kWhまでが最低料金522円58銭で、そこから段階の単価がかかります。 関東の従量電灯Bのような「契約アンペアが大きいほど基本料金が上がる」表そのものがありません。
| エリア | 契約の大きさの決め方 |
| 北海道・東北・関東・中部・北陸・九州 | アンペア制(10A〜60Aから選ぶ) |
| 関西・中国・四国・沖縄 | 最低料金制(アンペアを聞かれない) |
だから契約アンペアを見直して安くするという方法自体が、関西・中国・四国・沖縄では使えません(アンペアという契約が無いためです)。 契約アンペアの選び方そのものは契約アンペアはいくつが正解か、規制料金の従量電灯Bの仕組みは従量電灯Bとは?で説明しています。

規制料金と自由料金、どちらがおすすめですか?
上限の有無だけでは決まりません。上限には「法令の上限」と「約款の上限」の2種類があり、上限が無い自由料金が今月は高くなっている例もあります。
規制料金(従量電灯B・Aなど)の調整費には、必ず上限があります。これは法令上の規制メニューで、変えるには経済産業大臣の認可が要ります。 自由料金は会社が任意に決めるプランで、上限を付けるかどうかも会社しだいです。上限を付けている自由料金の上限は「約款の上限」で、法令の上限と違い、会社が約款を変更すれば撤廃できます(2022年に実例があります)。
2026年9月分・関東の3〜4人家族(40A・月360kWh)の例で見ると、順位はこうなります(この表は当サイトが実額を確認できた例で、全プランの順位ではありません。市場連動型は月内に単価が決まらないため含めていません)。
| 会社・プラン | 2026年9月分 | 調整費の上限 |
| ENEOSでんき 東京Vプラン(自由料金) | 10,869円 | なし |
| 東京電力 従量電灯B(規制料金) | 11,364円 | あり(法令) |
| グリーンオクトパス(自由料金) | 11,518円 | なし |
| 楽天でんき プランS(自由料金) | 16,412円 | あり(約款) |
| HTBエナジー ベーシックプラン(自由料金) | 17,248円 | なし |
表のとおり、上限がないHTBエナジーが今月は最も高く、上限がある楽天でんきも高い側です。つまり「上限があるから安い」とは限りません。 上限は「燃料や市場の価格が跳ね上がったときに、請求がどこまで伸びるか」を決めるものであって、今月の順位そのものを決める要素ではありません。 楽天でんきの上限は約款によるもので、前月のJEPX(電力市場)の平均から決まり、当月の月初に単価が公表されます。上限があっても、その月の単価自体が高ければ請求は高くなります。
上限の2種類と、今月どのエリアで上限が効いているかは燃料費調整の上限は2種類で詳しく説明しています。

オール電化なら、どの契約がおすすめですか?
時間帯別プランが基本です。深夜にまとめて電気を使う家庭ほど得になり、昼間の使用が多い家庭ほど差は縮みます。
東京電力のスマートライフSは、昼間(6時〜翌1時)が1kWhあたり35円76銭、深夜(1時〜6時)が27円86銭です。 同じ360〜450kWhを使う想定でも、深夜にどれだけ電気を使うかで、時間帯別プランが得になるかどうかが変わります。
| プラン | 450kWh・日中も誰かいる暮らしの目安 |
| ENEOSでんき 東京オール電化プラン(時間帯別) | 13,855円 |
| 東京電力 スマートライフS(時間帯別) | 13,985円 |
| 東京電力 従量電灯B(時間帯別ではない) | 14,398円 |
この表は「日中も誰かいる」という当サイトの想定の使用配分(深夜の割合はさほど多くない設定)で計算しています。深夜にまとめて電気を使う家庭ほど時間帯別プランは有利になり、逆に昼間の使用が多い家庭では差が縮む、または無くなります。 また実際のオール電化世帯の使用量ではありません。オール電化はIHクッキングヒーターや電気給湯器(エコキュートなど)を使うぶん、使用量そのものが一般の家庭より大きく増えます。オール電化世帯そのものの実額はオール電化の電気代で扱っています。
市場連動型はどんな人に向きますか?
電力市場(JEPX)の30分ごとの価格をそのつど確認できる、使用量に余裕がある人向けです。月が終わるまで実額を約束できない契約です。
LooopでんきのスマートタイムONE(電灯)は、30分ごとの市場価格に、電源料金とサービス料金7円00銭を足して単価が決まります。単価表に固定の数字を書けないため、この記事の実額の比較にも入れていません。
市場価格が下がる時間帯に使用量を動かせる人には安くなる余地がありますが、価格が跳ね上がる時間帯を避けられない人(在宅で家事や在宅勤務が多い人など)には向きません。 仕組みと、誰に向いていて誰に向かないかは市場連動型プランは誰に向いていて、誰に向かないのかで詳しく説明しています。
電気とガスのセットはおすすめですか?
セット割は契約の種類ではなく特典なので、順位には混ぜていません。電気とガスを両方よく使う家庭では検討材料になります。
たとえばHTBエナジーのベーシックプランは、ガスとまとめると年1,224円お得になります。 この記事の実額の表には、このような入会特典・セット割引を含めていません。特典は条件(支払い方法や加入時期など)で変わりやすく、金額に混ぜると「対象月ごとの実額」という基準がぶれるためです。 電気とガスをセットにしたときの割引額と、単価そのものが上がっていないかは電気とガスのセット割は本当に得?で実額を出しています。
種類ごとの、今月(2026年9月分)の候補
関東・3〜4人家族(40A・月360kWh)で見ると、種類ごとの今月の最安1社はこうなります。
| 種類 | 会社・プラン | 2026年9月分 |
| 規制料金(法令の上限あり) | 東京電力 従量電灯B | 11,364円 |
| 自由料金・上限なし | TERASELでんき 超TERASEL東京B | 10,687円 |
| 自由料金・約款の上限あり | 楽天でんき プランS | 16,412円 |
| 時間帯別(オール電化) | ミツウロコでんき とくとくナイト | 11,038円 |
| 市場連動(目安) | アストでんき フリープラン | 13,512円(目安) |
自由料金・上限なし:TERASELでんきの公式ページで料金と条件を確認 →
自由料金・約款の上限あり:楽天でんきの公式ページで料金と条件を確認 →
時間帯別(オール電化):ミツウロコでんきの公式ページで料金と条件を確認 →
市場連動(目安):アストでんきの公式サイトを見る →
自由料金・上限なしの区分は、実際には他にもミツウロコでんきやCDエナジーダイレクトなど僅差の会社が並んでおり、この表は当サイトが実額を確認できた中の最安1社です。 市場連動(目安)は、前月(2026年8月)の電力市場(JEPX)の価格と、当サイトが仮に置いた使用時間の想定で計算した参考値です。実際の使用時間によって金額は変わり、月が終わるまで確定しません。
この順位は今月(2026年9月分)・関東のものです。安さの順位は月ごとに変わり、他エリアの1位は種類ごとに違います。 トップページでエリアと暮らしを選ぶと、自分のエリアで種類ごとの今月の候補を確認できます。
結局、契約の種類はどう選べばいいですか?
暮らしの型で最初の候補が絞れます。会社の最終的な順位は、そのあとで比べます。

- 使用量が少なく、多少の変動は気にしない → 自由料金でその時点の単価が安いところ
- 燃料や市場の価格が跳ね上がると不安 → 上限のある規制料金か、上限のある自由料金
- 電気とガスを両方よく使う → セット割のある会社(単価も別に確認する)
- オール電化で昼と夜の使用量に差がある → 時間帯別プラン
- 30分ごとの使用量を自分で把握・調整できる → 市場連動型
向く種類が決まったら、下のボタンからエリアと暮らしを選んでください。その種類の中で今月いちばん安い会社が、公式サイトへのリンクつきで分かります。順位は対象月ごとに変わります。
エリアと暮らしを選んで、今月の実額を見る
明細があれば、選んだ会社との差額もそのまま表示します。